高卒認定(旧大検)試験、採点ミス1901人に和解金

07年末発覚した高等学校卒業程度認定試験（高卒認定試験）の採点ミス問題で、受験者全員に対し7000万円の和解金を支払うことになりました。監督官庁である文部科学省の大臣と次官、担当部署の局長らは責任を取り、月給を1ヶ月、10%カットすることも決まりました。
採点ミス問題は、高卒認定試験の「世界史A」のマークシート方式の採点を行うコンピュータプログラムの不具合により、さかのぼること05年から6回にわたって繰り返されていました。採点ミスによって、その間に高卒認定試験を受験した2万6766人のうち、1901人が不利益を被っていたことが明らかになっています。
1901人のうち、採点ミスがなければ高卒認定試験に合格できていた受験者80人、もっと早期に合格できていたはずの250人に対しては、10～20万円の和解金が支払われます。また、採点ミスによって「科目不合格」となった1571人に対しては、1～4万円の和解金が支払われます。さらに、不要な再受験をした受験者の受験料（05、06年は4000円、07年は4500円）を返還します。また再受験、合格するための予備校など余計な授業料を支払った受験者、それら精神的苦痛などに対しても追加負担費用を和解金として支払い対応していくようです。

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